カメラ修理屋日記 CAMERA DAYS

2022年07月27日

flexaret Ⅵ

flexaret 分解本日はフレクサレットⅥ型です。
たまに扱うカメラですが、作業になれるほどの数にはなりません。
ちょっと組み立てづらい作りなので、手間取るところがあります。











しかも、ピントずれてます。
このカメラはピントの微調整が出来ないので、ずれたところでヘリコイドが組まれているということです。
ヘリコイドには位置合わせのためのマークが付けられていますが、おかしな位置にあるな、と思っていたら案の定です。
組んでみてピントを見るしかないので、何度かやり直して何とかなりました。
この機種は、正しい組み位置が類推しやすいので戻せましたが、わからないものもあります。
いつものことですが、分解、止めてね!!
  


Posted by かわず堂 at 13:40Comments(0)舶来カメラの修理二眼レフ

2022年06月22日

minolta AUTOCORD

minolta autocord 分解本日は、ミノルタオートコードです。
シャッターが動きません。
チャージもリリースも動いている音ですが・・・
シャッターは、Citizen MXV。











minolta autocord 分解写真は、チャージレバー。ひっくり返した裏側。
下側に突き出している、カニの爪型のフックを押さえている、トーションバネというんでしょうか、折れています。
カニの爪はシャッター羽根を動かしているパーツを引っかけますが、バネで押さえてやらないと空振りしてしまいます。
バネは交換しかありません。
同じものがあれば良いのですが、なかなか難しい。
ストックの中から、なるべく似ているものを探して、曲げたり伸ばしたりしながら合わせていきます。



minolta autocord 分解今回はなんとか合わせられましたが、バネの種類は、形状はもちろん、太さ、テンションなどほとんど無限です。合わせられない場合も多いです。
  


Posted by かわず堂 at 22:33Comments(0)ミノルタ二眼レフ

2022年02月07日

WALZFLEX

WALZFLEX
本日は、ワルツフレックスです。
傷みが目立ちます。
致命的な不具合が、作業を進めてから出てくると、時間のムダ、ガックリくるので、なるべく事前にチェックしたいのですが、動作しない場合はチェック出来ません。
今回は巻き上げがうまく動きません。
確認の為には、側面のレザーを剥がします。劣化したレザーは粉々になってしまうので、レザー交換が前提となります。
巻き上げ関係のパーツの動きが悪くなっていましたが、いろいろ試して動作するようになりました。



WALZFLEXシャッターは、COPAL-MXL、かと思ったら、MXでした。まあ、どちらでも同じですが。














WALZFLEXシャッター、看板に偽りあり、です。
もしかすると、前板かシャッターユニットか、どちらかが換えられたのかもしれません。













WALZFLEX


  


Posted by かわず堂 at 17:03Comments(0)二眼レフ

2020年08月26日

flexaret Ⅵ

フレクサレット リペア1本日はフレクサレットⅥ型の修理です。
ちょっと変わった構造ですが、やりづらいと言うほどではありません。
「オーバーホール済み」で購入したということですが、レンズクリーニングされていません。











フレクサレット リペア2シャッターもうまく作動しなくなっています。部品用にもう1台お預かりしているものと、ユニット毎交換としました。














フレクサレット リペア3しばらくの間、修理受付休止しておりましたが、再開致します。
お問い合わせ、ご依頼、よろしくお願い致します。

  


Posted by かわず堂 at 00:27Comments(2)舶来カメラの修理二眼レフ

2020年08月10日

KONIFLEX

KONIFLEX 分解1本日は、コニフレックスの修理です。
1954年発売。ちょっと古いタイプの機械です。
不調なところがなければ分解組立は比較的簡単ですが。












KONIFLEX 分解2カウンターが動かなくなっているので、サイドカバーも外しての、全体調整を行います。














KONIFLEX 分解3ピント調整の為の、「勾玉」型のプレートが片側に2枚。
これも外してグリスを入れ替えると、操作感が非常によくなります。













KONIFLEX 分解4シャッターはSEIKOSHA RAPID。
このタイプはシャッター羽根を開閉させるリングまで外せてクリーニング出来るので、動作が快適になる、ような気がします。
黒い部分を外してクリーニングします。
羽根の回転軸となるピンが、一カ所脱落しています。ピンが無くなってしまうとアウトなのですが、パーツは残っています。取り付けられればOKです。







KONIFLEX 分解5レザーを剥がすと粉々です。
全面貼り替えします。















KONIFLEX 分解6もう少しの間、修理受付休止させて頂きます。
よろしくお願い致します。  


Posted by かわず堂 at 22:13Comments(0)コニカカメラの修理二眼レフ

2020年02月18日

WAGOFLEX

WAGOFLEX 分解1本日は、二眼レフ・ワゴフレックスです。うちでは初めてです。
ピントノブ固着。このカメラは固着が多いらしいですが、分解してみると、グリスがセメントのようになっています。これでは絶対動きません。
ノブの軸を抜かないといけませんが、軸を止めているナットのようなものが、変な形です。
こういう場合は、パーツの形状に合わせて工具を作らなければいけません。







WAGOFLEX 分解2このくらい古いものになると、レザーも交換します。型紙を作って、切り出します。
二眼レフはえらく手間がかかりますが、ちゃんと整備してやると、操作感がまるっきり変わります。
  


Posted by かわず堂 at 22:46Comments(0)二眼レフ

2019年12月28日

flexaret automat Ⅵ

フレクサレットの分解1本日の修理はフレクサレット6型です。
なかなかのカメラですが、組立てはあまりスムースにはいきません。
ピント機構をヘリコイドにしたためでしょうか。
写真は、前板の裏側。
シンクロ接点に付くコードがちょっと・・・。
詳しくは省きますが、前板とシャッターユニットをボディに取り付けていく際、コードの収まりが悪くなります。
全部取り付けた後、ビューレンズを抜かないと、コード位置の調整が出来ません。





フレクサレットの分解2写真ではビューレンズの穴にちょっと見える程度ですが、上に来るとビューレンズの視界に入るし、下だと、ピント調整時に挟まってしまったりします。

2019年、これが最後の更新になりそうです。
今年も皆様には大変お世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。  


Posted by かわず堂 at 20:32Comments(0)舶来カメラの修理二眼レフ

2019年04月17日

ROLLEIFLEX AUTOMAT

ローライフレックス 分解1いつものことになりますが、作業遅れており、お待たせしているお客様にはご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
遅れを取り戻すべく、鋭意作業に取り組んでおりますが、、、

さて、作業の写真を載せるのは、ずいぶん久しぶりになりましたが、本日は、ローライフレックス・オートマットです。
かなり古いモデルになりますが、基本的な構造は同じです。
二眼レフは、全体的な調整を行うには、ピント繰り出し部分のクリーニング、グリスの交換をします。
ローライでは、写真のクランク機構部を取り外さなければなりません。


ローライフレックス 分解2繰り出しの機構部がやっと見えました。ここからがクリーニングのはじまり。さらに分解していきます。
このへんの作業は難しくはありませんが、フォーマットの大きいカメラはクリーニングに時間が掛かります。

今回は、ピント関係に、劣化で壊れている部分がありましたが、なんとか、使用できるように。








ローライフレックス 分解3内部のあちこちから、ガラスの破片がたくさん出てきました。
スクリーンを割ったのでしょうが、分解しないで修理したようです。












ローライフレックス 分解4レザーも前面交換しました。


  


2018年08月10日

Rolleicord 1a

ローライコード 修理1本日は二眼レフ・ローライコードⅠa の修理です。
戦前のモデルで、なんと80年程経っています。
レザーも張り替えられているし、分解した形跡はあるので、整備歴はあるようですが、それも何十年か前のようです。
ピント調整の繰り出し部分のグリスをきれいに替えてやれば、格段に操作感が良くなります。






ローライコード 修理2レザーも激しく劣化していますので、新しいものを作ります。
今回は型紙から製作。
二眼レフは構造は難しくありませんが、何かにつけて時間が掛かります。
でも、手をかけた分、仕上がりが良くなるので、やり甲斐があります。









ローライコード 修理3うちに来るカメラのほとんどは、長い年月を経験してきたカメラです。
この戦前のドイツで生まれたこのカメラも、世界が大きく動いた80年間のドラマを見てきたはず。
それをうかがい知ることは出来ませんが、思いを馳せながら、作業をしています。
  


Posted by かわず堂 at 12:00Comments(0)二眼レフ

2017年07月25日

flexaret automat Ⅵ

flexaret 二眼レフ 修理2本日は二眼レフ、フレクサレットⅥ型の修理です。
今回はフォーカス調整とレンズクリーニングのみですが、このカメラの場合は、ここまで分解しないとうまくいきません。と、いうより、独創的な構造で、こうせざるを得ません。










flexaret 二眼レフ 修理1そして問題も。
上下のレンズは写真の前板(?)にはまっているのですが、これがかなり歪んでいます。落としたのかもしれません。
これは叩いてなんとかなりました。
それに、特にトラブルがなくても、様子をみながら組み立てていかないと、機嫌良く動いてくれないカメラです。








  


Posted by かわず堂 at 21:13Comments(0)二眼レフ

2014年10月10日

Yaxhicaflex C型

Yashicaflexの修理 その1本日はヤシカフレックスの”C型”の修理です。裏蓋を開けたボディ底部に”C型”と書いてあったので、間違いないでしょう。

かなり痛みが目立ちます。
レンズにはカビがいっぱい。
あちこち錆も入っていますが、肝心な部分しっかりしているようです。








Yashicaflex その2 シャッターの修理シャッターは”COPAL”。型はわかりませんが、よく見るタイプ。中はすごくきれいです。シャッタースピードもまずまずになりました。













Yashicaflexの修理 その3古い二眼レフでもっとも汚れているのは、ピント合わせのための摺動部。沢山塗ってあるグリスが劣化して褐色に固まってしまっているので、これをきれいにしていきます。
ただし、これをやるとほぼオーバーホール。使う頻度が少なければ、交換の必要度は高くないと考えます。








Yashicaflexの修理 その4レンズ、見違えるようにきれいになりました。
レザーも全面交換しました。
これもかなりの手間が掛かります。
張り替え用のレザーも、種類がかなり減ってしまいました。
今回使用したものも、最後の1枚です。
  


Posted by かわず堂 at 11:00Comments(0)二眼レフ

2014年08月26日

AIRESFLEX

二眼レフ AIRESFLEX シャッター本日は二眼レフ・AIRESFLEXの修理です。
シャッターの調子が悪いということで見てみると、かなりの傷み、加工の痕のように思われます。
以前の修理でかなりいじっているようです。
今回は交換するしかないようです。ほぼ同じ部品を所有していたので、なんとかなりそう。





AIRESFLEX シャッター機構コパルシャッターですが、「型」は書いてありません。
変わった形のシャッター羽根です。












レンズはオリンパスがついています。
ちょっと不具合が残ってしまいましたが、昭和20年代の製品かもしれないので、還暦超えですから。  


Posted by かわず堂 at 12:24Comments(0)二眼レフ