カメラ修理屋日記　CAMERA DAYS

ひと月半ほど前に植えたゴーヤー、今年は収穫出来ました。
適当栽培なので、あまり大きくなっていませんが、うちで食べるには十分でしょう。

さっそく頂きました。
私のゴーヤーチャンプルーは少しお酢を入れてます。

お皿はどちらも小泊良さんです。  

本日のカメラ修理はOLYMPUS PEN S。久し振りのPEN Sです。
今回のものは状態が悪く、ちゃんと動くようになるか心配でしたが、きっちり撮影出来るようになりました。




















ファインダー部です。
右は裏から見たところ。
レンズは4枚、その他ガラスが3枚入っています。距離計は入っていないのですが、かなり贅沢な作りです。
レンズは、外してクリーニング出来ます。
かなり汚れていても、見違えるようになります。

OLYMPUS PEN S 関連記事　その１　その２   

また一軒、良いプリントの店がなくなりました。
私が沖縄へ来てしばらくしてからお世話になって、10年経ったでしょうか。
丁寧できれいなプリントを作ってくれる貴重なお店でした。
10年間、ありあがとう。  

本日のカメラ修理はNIKKOR-O 35mm です。
先日の被災したNikon Fについていたレンズです。
水が入っているように見えますが、分解してみるとほとんどオイルです。
これは御依頼頂いたお客様がレンズを洗った後、保護の為、オイルを入れたからです。






分解していくと、レンズ部の内部にはほとんど水は入っていないようですが、絞り機構の付近から錆が出ているようで、レンズにも錆がついています。









絞りまで分解してみると、こちらは水が溜まっていたようで、ひどく錆びていて、絞り羽根は原形を留めていませんでした。
このあたりがここまで錆びてしまうと絞り羽根をつけてやっても、スムースな動作は難しいと思われます。
ヘリコイド部分はグリスが入っている為か、ほとんど被害はなかったので、残念です。  

Canon FTb 続きです。
スクリーンの上に位置している、コンデンサーレンズです。

真ん中付近、色が違う部分があります。
写真ではわかりづらいのですが、この部分はハーフミラーのようになっていて、分厚いコンデンサーレンズの真ん中に、斜め45度で配置されていて、コンデンサーの奥側（写真では右）、シャッター幕の上の部分に配置されている、測光素子に光を導く役目をしています。

測光素子の配置は機種・時代によっていろいろです。正確な測光を目指して知恵を絞った痕跡をうかがう事ができます。

→　Canon FTbその１はこちら
  

HPでもお知らせしておりました東日本大震災の義援金の後半５件分の￥31,700円を日本赤十字社に寄付させて頂きました。
義援金の配分の遅れなど、問題があるようですが、他に適当な寄付先もよく分かりませんので、今回も日本赤十字に寄付することにしました。
今後は、9月までの売り上げの10％を寄付したいと思います。  

本日の修理はCanon FTb。

キヤノンベストセラーカメラの一台です。

今となっては無骨な感じで、今のキヤノンのイメージとは違いますが、この頃はニコンを意識していたのか、F-1にしてもゴツイ感じがします。











昭和48年、1973年の製造のようです。

この日付が書いてある下にメーターが配置されています。
シャッタースピード、ASA感度と連動させる為、長いノコギリ状のパーツでシャッターダイアルの動きを伝えています。

この個体は沖縄で保管されていたということですが、沖縄で長い間置かれていたカメラは、大抵サビやカビがひどいのですが、このカメラはどちらもほとんど発生しておらず、大変きれいです。どのように保管されていたのでしょうか。  

被災してしまったNikon Fの続きです。
写真はミラーボックス。可動部が多いのですが、錆が激しく、分解出来ません。
無理をせず、分解しないで錆を落としていきます。
泥が入っている部分もありました。







分解できない為、マウントから見える部分の錆は残ってしまいました。











大体の作業が終わり、組み立てたところです。
残念ながら動かす事は出来ませんでしたが、出来るだけの事はさせて頂こうと思い、作業しました。

まだ終わりではありません。この作業が御供養になる事を願いつつ、作業を続けていきます。