カメラ修理屋日記 CAMERA DAYS

2019年11月21日

Canon Serenar 50mm F1.9

Canon セレナー50mm 分解1本日は、キヤノン・セレナー50mm の修理です。
Lマウント、沈胴式レンズ。
レンズ内に塗装の破片が落ちてしまっていました。
内面反射防止の為、レンズの厚さがあるものは、側面にペイントしてあります。
経年劣化で脱落してしまいます。
レンズの内側から見ると、全体が浮いてしまっているので、全部剥がすことにします。






Canon セレナー50mm 分解2絞り羽根もクリーニングしますが、はめ直すのが結構大変です。
羽根の状態にもよりますが、時間かかる!













Canon セレナー50mm 分解3  


Posted by かわず堂 at 17:12Comments(0)キヤノン

2019年05月24日

Canon demi EE17

Canon demi EE17 修理1本日の修理は、キヤノン demi EE17 です。
うちで扱うのは、随分久しぶりになります。
デミには、いくつか種類がありますが、内部構造が結構違います。
このEE17は、露出計がCdSになって、ファインダーに露出計の針が見えるようになりました。
全体的にキャノネットの小型版、って感じです。








Canon demi EE17 修理2"demi"の意味は「半分」(そのまんまですね)  
タグ :Canondemi


Posted by かわず堂 at 19:07Comments(0)キヤノン

2017年12月23日

CANON ⅥL

Canon ⅥL 分解1本日はキヤノンⅥLの修理です。
以前修理した、Ⅳsbと内部は似ているのでは、と思ったのですが、全然別物でした。
昭和33年の機械にしては、かなりのハイスペックに見えます。
もっとも、値段もハイスペックですが。









Canon ⅥL 分解2モナカモナカ構造で分解しやすいです。















Canon ⅥL 分解3ファインダーがかなり曇っていましたが、よくなりました。
距離計の作りも精密で調整しやすい、非常によい作りのカメラです。

  


Posted by かわず堂 at 12:37Comments(0)キヤノン

2017年02月15日

Canon Ⅳ-sb

Canon Ⅳ-sb  レストア1本日はキヤノンⅣ-sb、いにしえのレンジファインダー。
シャッター幕が穴だらけ。交換します。
外してみると、劣化して、ゴムが風化(?)して黒い粉が。
60年以上経っていますから。でも、作動していたので、立派なものです。










Canon Ⅳ-sb  レストア2張り替えた後です。
昭和20年代のカメラなので、メカニズムは簡単です。
でも、しっかりしています。
さすがMade in Japan 旗
でも、元はライカですが。











Canon Ⅳ-sb  レストア3前回のレチナより古いカメラですが、距離計も合わせ易い。


  


Posted by かわず堂 at 01:11Comments(0)キヤノン

2014年06月01日

Canonet GⅢ17

Canonet カメラ修理本日の修理はCanonet GⅢ17。
発売は1972年。沖縄復帰の年です。
その頃の沖縄は、復帰したとはいえ、私にとっては遙か遠くの南の島でした。
まさか、そこに暮らすことになろうとは。先の事は分からないものです。

さて、レンズ部を外すと、コードが何本も出てきて、複雑な感じです。
でも、実際は単純な電気回路しか入っていません。
基本的にはメカニカルカメラです。



メカニカルレンズシャッターです。
羽根まで分解してクリーニングします。













ピントリングも動きが固くなっています。
ヘリコイドも分解して、グリス交換。













ファインダーに曇りあり。
ハーフミラーが駄目になっていました。
ハーフミラーは交換可能です。
新品のようにきれいに見えるようになります。




  


Posted by かわず堂 at 18:25Comments(0)キヤノン

2013年05月14日

Canon 35mm F2

沖縄は梅雨入りとなりましたが、本土とは対照的に、今年は気温が低く、今日も蒸し暑さはそれ程感じません。
ここのところ、沖縄らしくない感じが続いています。

さて、今日はキヤノンのレンジファインダー用Lマウントレンズの修理です。









分解してみると、ヘリコイドがレンズを前後させる部分(左)と、ボディの距離計との連動部(右)とに分かれています。Lマウントレンズはそれほど多く扱っていませんが、こんな構造は珍しいのでは?
当然、ピントの微調整が出来る構造にする為、と思えるのですが、残念ながら、そうはなっていません。
製造効率の為でしょうか? 部品点数は多くなるような気はします。さて?  


Posted by かわず堂 at 18:40Comments(0)キヤノン

2013年04月15日

Canonet QL17

本日修理のカメラは、Canonet QL17です。キヤノンのカメラが続いています。
レンジファインダーですが、シャッター優先オートがついています。オートは多くが絞り優先ですが、その中でキヤノンは大ヒットしたAE-1もシャッター優先カメラでした。
絞り優先、シャッター優先、どちらが良いか? 昔はこんな議論もありましたね。

写真のように、しっかりしたメカニカルレンズシャッターが付いています。マニュアル露出も可能です。



発売は1969年。この頃のレンジファインダーは大抵ヘリコイドグリスが切れています。シャッターも粘っているので手間がかかります。











45mm、F1.7というのはなかなか魅力的です。
  


Posted by かわず堂 at 18:58Comments(0)キヤノン

2013年04月03日

Canon P

本日の修理はCanon P。
キヤノンの高級レンジファインダーカメラです。スローシャッターが効かない、ということです。
ボディ前面のネジ、マウントを外すと、レザー部付近のボディ外装部がまるごと外れます。モナカみたいな感じです。
シャッター幕も傷んでいますが、金属製の為、交換は出来ません。(布製幕に交換は出来るようですが)
撮影は大丈夫でしょう。
スローの不調は無事調整出来ましたが、動かさないと元に戻りそうな感じなので、お気をつけ下さい。

さて、当かわず堂カメラ工房も5周年を迎えることが出来ました。
フィルムカメラはデジカメとケイタイに駆逐され、年々厳しい状況となっていますが、出来るだけ頑張ろうと思っています。今後とも宜しくお願い致します。  


Posted by かわず堂 at 18:59Comments(2)キヤノン

2013年03月27日

Canon FL 135mm F3.5

本日の修理はキヤノンのレンズ、FL 135mm F3.5です。
このレンズも、ヘリコイドのかみ合わせを元の位置とまったく同じ位置関係にしないとピントが出なくなるので、分解組み立て要注意です。











この頃のF3.5は各社とも前玉がかなり分厚く、重くて持ち歩くにはちょっと難有りですが、描写力は期待できそうです。  
タグ :CanonLens135mm


Posted by かわず堂 at 15:47Comments(0)キヤノン