カメラ修理屋日記　CAMERA DAYS

本日は、オリンパスOM-1の修理です。
OM-1はプリズムの腐食が持病のように言われています。
今回のものも、遮光モルトが腐食して、プリズムに影響を及ぼしています。
OM-1でもこの部分にモルトが使用されていない場合もあり、腐食の心配が無いものもあります。
付けなくても、何も変わらないのでは？　という気もしますが、付け替えます。







電池を入れても露出計が作動しない場合、マイナス側の接点プレートを触ってみてください。
これがグラグラしていると、露出計が生きていても、接触不良で動きません。
接点を止めるネジがプラスチック製の為、接点プレートのテンションで、ネジが断裂してしまっています。
半田付け部分が外れてしまっている場合もよくあります。









完成！





  

本日はニコンのＥシリーズのレンズ、35mm F2.5 の修理です。
Ｅシリーズのレンズなので、作りは多少簡素化されているのですが、外見はNIKKORっぽくなっています。












一番の違いは鏡胴にプラスチックが多用されていることですが、ヘリコイドもこんなことになっています。
どういう意味があるのか私には分かりませんが、この形では、グリスが搔き取られて、グリス切れが早まってしまうような気がします。










"NIKKOR"の刻印はありません。
プラスチックというと安っぽい感じですが、プラスチック成形の精度が上がってきたので、こういう使い方が出来るようになったということ。
逆に金属では同じ形では精度があるものを作るのは難しいのではないかと思います。
明るいし軽いし、お買い得レンズではないでしょうか。と思ってヤフオクを見ましたが、それほど安くはないようですね。。。