2018年11月11日
PENTAX KM
本日の修理は、ペンタックスKM。
最初のKマウントです。中身は、SPと似た感じです。
動作不良は起こしていないようなのですが、このカメラは、モルトがいろんな場所に使用されていて、ほとんど粉々になっているので、隅々までクリーニングしていく必要があります。
露出計は、OM-1などと同じ、CdS・抵抗・メーター、の構成ですが、半固定抵抗が使用されているので、調整はカンタン。
外装には錆が出ていて、どうかと思いましたが、中は案外きれいで、シャッター幕も劣化少ないものでした。
古いカメラのコンディションは千差万別です。見てみないとぜんぜんわかりません。
最初のKマウントです。中身は、SPと似た感じです。
動作不良は起こしていないようなのですが、このカメラは、モルトがいろんな場所に使用されていて、ほとんど粉々になっているので、隅々までクリーニングしていく必要があります。
露出計は、OM-1などと同じ、CdS・抵抗・メーター、の構成ですが、半固定抵抗が使用されているので、調整はカンタン。
外装には錆が出ていて、どうかと思いましたが、中は案外きれいで、シャッター幕も劣化少ないものでした。
古いカメラのコンディションは千差万別です。見てみないとぜんぜんわかりません。
2016年06月03日
PENTAX SL
本日はペンタックスSLの修理です。
1968年、発売当時の値段は23,000円。
サラリーマンの1ヶ月の給料くらいでしょうか。
物価比率で考えると、カメラの値段はそれほど変わっていないようです。
さて、今回はシャッター幕交換を行います。
交換自体は問題ないのですが、、、
チャージ完了寸前でシャッターが切れてしまうことが判明。
シャッター機構はいくつかのギアが組み合わさっていますが、その位置はシビアです。
過去の分解でずれてしまったのか、経年劣化なのか。
対応に悩みますが、
とりあえず、ギアの組み合わせ位置を変えてみると、なかなかよさそうです。
フランジバックもずれてるみたい。
シャッター機構をかなり触ったので、念入りにテストをして、送り出してやります。
→かわず堂カメラ工房へのカメラ修理・お問い合わせは、こちらから!
1968年、発売当時の値段は23,000円。
サラリーマンの1ヶ月の給料くらいでしょうか。
物価比率で考えると、カメラの値段はそれほど変わっていないようです。
さて、今回はシャッター幕交換を行います。
交換自体は問題ないのですが、、、
チャージ完了寸前でシャッターが切れてしまうことが判明。
シャッター機構はいくつかのギアが組み合わさっていますが、その位置はシビアです。
過去の分解でずれてしまったのか、経年劣化なのか。
対応に悩みますが、
とりあえず、ギアの組み合わせ位置を変えてみると、なかなかよさそうです。
フランジバックもずれてるみたい。
シャッター機構をかなり触ったので、念入りにテストをして、送り出してやります。
2016年04月05日
PENTAX SPF
本日はペンタックスSPFの修理です。
トップカバーを開けると、電気パーツが目立ちます。露出計は絞り、シャッタースピード両方に連動して動きますが、電気系とは関係なく、撮影可能、メカニカルカメラです。
測光素子はCdSで、集積回路も入っていませんので、露出計の修理もある程度は可能と思われますが、今回は内部調整でOK。
問題はシャッタースピードです。
PENTAX Sシリーズは後幕が遅いものが多くなっているようです。
後幕はシャッタースピードを制御するメカニズムがくっついているためでしょう。
一番苦労するところです。
レンズクリーニングBefore → After です。
カビが目立ちますが、クモリが無いので撮影にはあまり影響は無いようですが、クリーニングでかなりきれいになりました。
カビはいろいろなので、落とせない場合もあります。
トップカバーを開けると、電気パーツが目立ちます。露出計は絞り、シャッタースピード両方に連動して動きますが、電気系とは関係なく、撮影可能、メカニカルカメラです。
測光素子はCdSで、集積回路も入っていませんので、露出計の修理もある程度は可能と思われますが、今回は内部調整でOK。
問題はシャッタースピードです。
PENTAX Sシリーズは後幕が遅いものが多くなっているようです。
後幕はシャッタースピードを制御するメカニズムがくっついているためでしょう。
一番苦労するところです。
レンズクリーニングBefore → After です。
カビが目立ちますが、クモリが無いので撮影にはあまり影響は無いようですが、クリーニングでかなりきれいになりました。
カビはいろいろなので、落とせない場合もあります。
ちょっと苦労しましたが、完了です。
2015年11月20日
PENTAX MX
本日の修理はPENTAX MX。
ミラーアップしたままの個体です。
ミラーアップはよいとして、露出計は写真のようにIC(と言っていいのかよくわかりませんが)が入っているので、壊れているとお手上げです。
OM-1とよく比較されますが、電気系は大きく異なる点です。
ミラーアップの原因は、シャッターを切った際、経年劣化などのため、後幕が最後まで落ち切らなくなる為です。
後幕が最後まで動いたところが、上がっているミラーを落とすトリガーとなっているからです。
他に原因があるかもしれないので、ミラーボックスのクイックリターン機構もチェックしますが、原因はやっぱりシャッターの方でした。
出来上がり!
ここしばらく作業が遅れて、ご依頼頂いたお客様には大変ご迷惑をお掛けしましたが、やっと遅れが解消出来ました。
今なら、早めに出来ますので、ご依頼、お待ちしております!
ミラーアップしたままの個体です。
ミラーアップはよいとして、露出計は写真のようにIC(と言っていいのかよくわかりませんが)が入っているので、壊れているとお手上げです。
OM-1とよく比較されますが、電気系は大きく異なる点です。
ミラーアップの原因は、シャッターを切った際、経年劣化などのため、後幕が最後まで落ち切らなくなる為です。
後幕が最後まで動いたところが、上がっているミラーを落とすトリガーとなっているからです。
他に原因があるかもしれないので、ミラーボックスのクイックリターン機構もチェックしますが、原因はやっぱりシャッターの方でした。
出来上がり!
ここしばらく作業が遅れて、ご依頼頂いたお客様には大変ご迷惑をお掛けしましたが、やっと遅れが解消出来ました。
今なら、早めに出来ますので、ご依頼、お待ちしております!
2015年04月30日
PENTAX ME
本日はPENTAX MEの修理です。
うちでは取扱が少ない、オートのカメラです。
基板には集積回路が載っていて、電気系統が故障していると取り替えるしかありませんが、今回は大丈夫。
その代わり、ミラーが途中で止まってしまいます。
光学系のクリーニング時も、MEではミラーボックスを外す方が楽です。
ミラーの動作機構部もクリーニング。
比較的多い内部のモルトも交換。
1976年発売。ペンタ部の刻印は、このMEで最後となりました。
うちでは取扱が少ない、オートのカメラです。
基板には集積回路が載っていて、電気系統が故障していると取り替えるしかありませんが、今回は大丈夫。
その代わり、ミラーが途中で止まってしまいます。
光学系のクリーニング時も、MEではミラーボックスを外す方が楽です。
ミラーの動作機構部もクリーニング。
比較的多い内部のモルトも交換。
1976年発売。ペンタ部の刻印は、このMEで最後となりました。
2014年05月27日
PENTAX AP
本日修理のカメラは、PENTAX AP。
初めて「ASAHI PENTAX」の銘を冠した一眼レフです。
古いだけあって、シャッター幕断裂。
切れてはいましたが、原型を留めていたので、採寸が楽です。比較的楽に交換できました。
巻上機構など、概ねSPと同型。自動絞りはありませんが、クイックリターンミラーです。
レンズの絞りリングが二重になっています。一方は普通の絞りリング、もう一方で設定した絞り値まで、開放からフリーで絞りリングを動かすことが出来るようになっています。
自動絞りでない為、ファインダーを覗いたまま、設定値から開放してピント確認出来るわけですね。
2013年02月26日
PENTAX SV
本日はPENTAX SVの修理です。
1962年発売。半世紀過ぎましたが、修理出来ます。
この個体はほとんど錆も出ておらず、なかなかきれいなのですが、シャッター幕が切れてしまっているので、シャッター幕交換です。
外したシャッター幕は写真のようにボロボロです。
きっちり寸法を測って、新しい幕(下側)を作ります。
張り替えたところです。
あとで幕速をチェックしましたが、1/1000は出ませんでしたが、他はばっちりです。まあ、最高速は仕方ないところでしょう。
巻き戻し部の横に何かある。
測光機能はないので、何? と思いきや、セルフタイマーがこんなところに付いています。
ペンタ付近のデザイン、私は大好きです。
半世紀、と言っても私と同年代。まだまだ現役で頑張ってもらいましょう。
1962年発売。半世紀過ぎましたが、修理出来ます。
この個体はほとんど錆も出ておらず、なかなかきれいなのですが、シャッター幕が切れてしまっているので、シャッター幕交換です。
外したシャッター幕は写真のようにボロボロです。
きっちり寸法を測って、新しい幕(下側)を作ります。
張り替えたところです。
あとで幕速をチェックしましたが、1/1000は出ませんでしたが、他はばっちりです。まあ、最高速は仕方ないところでしょう。
巻き戻し部の横に何かある。
測光機能はないので、何? と思いきや、セルフタイマーがこんなところに付いています。
ペンタ付近のデザイン、私は大好きです。
半世紀、と言っても私と同年代。まだまだ現役で頑張ってもらいましょう。