カメラ修理屋日記 CAMERA DAYS

2024年03月07日

Rollei B35

Rollei 35 B 修理本日は、ローライB35です。
35の廉価版ということで、パーツが減っていて、なんだかちょっと寂くなります。













Rollei 35 B 修理ボディはプラスチックになっていますが、肝心なところは金属製です。
外装も金属。50年以上経っていますが、動作は他のモデルとほとんど遜色ないようです。
ただ、B35は巻き上げ部のギアの破損が多いような気がします。  
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Posted by かわず堂 at 17:31Comments(0)舶来カメラの修理

2023年09月17日

Rollei 35

Rollei 35本日は、ローライ35です。
スローガバナーを外すと、オイルがべっとり。
ローライ35のスローガバナーは、オイルを少し入れてやると動きが良くなりますが、場所と量は重要です。











Rollei 35鏡胴の収納部がゆるゆるになっています。ベルベットのような布が挟み込んであり、これを少し厚いものに交換すれば解決なのですが、ちょうど良い厚さの布がなかなか見つかりません。いろいろ試しながら調整します。
  
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Posted by かわず堂 at 13:55Comments(0)舶来カメラの修理

2023年03月17日

Agfa Isolette Ⅱ

agfa isolette本日は、Agfa Isolette 2です。
シャッター動作不良がありますが、シャッター羽根がオイルで貼付いているのもあって、どこが悪いのかよくわかりません。
シャッターボタン周りの構造は、写真のように非常に簡単です。
構造が簡単だからといって、調整が簡単とは限りません。
ちょっとしたバネの向きなどで、動作が変ってきます。
部品間の連携もなんだか適当なので、ほんとにこれでいいの?? と思いながらなるべくスムースに動くように調整していますが。



agfa isoletteシャッターは、PRONTOR-S。
ボディの機械に比べ、かなり精密。
今回は最高速も精度出ましたが、古いものなのでかならずしも良くなるとは限りません。
精度が多少悪くても、ダメということはありません。使ってみて下さい。けっこう撮れます。
最近発売されている、コダックやヤシカのカメラなんて、固定焦点、固定絞り、固定シャッターですから。








agfa isolette今回は、ジャバラも付け替えました。
















ドイツ製だけどフィート表示。
輸出優先でしょうか。  



2022年07月27日

flexaret Ⅵ

flexaret 分解本日はフレクサレットⅥ型です。
たまに扱うカメラですが、作業になれるほどの数にはなりません。
ちょっと組み立てづらい作りなので、手間取るところがあります。











しかも、ピントずれてます。
このカメラはピントの微調整が出来ないので、ずれたところでヘリコイドが組まれているということです。
ヘリコイドには位置合わせのためのマークが付けられていますが、おかしな位置にあるな、と思っていたら案の定です。
組んでみてピントを見るしかないので、何度かやり直して何とかなりました。
この機種は、正しい組み位置が類推しやすいので戻せましたが、わからないものもあります。
いつものことですが、分解、止めてね!!
  


Posted by かわず堂 at 13:40Comments(0)舶来カメラの修理二眼レフ

2022年01月16日

SEMKIM

SEMKIM本日はSEMKIMです。
前回このカメラを扱ったのは、2013年でした。→全身写真はコチラを参照

絞りが円形に開きません。
1枚の絞り羽根の鋲が無くなっています。古いカメラではよくあることですが、こればかりは直せません。
普段扱っている機種でもあることですが、分解してみたらサビていて取れた! なんてこともあり、大変困ったことになります。
開ける前までは正常に動いているので、どうする?? となります。




SEMKIMシャッター動作は良くなりましたが、2013年と同じく、スピードはほとんど変化しません。
その他、使用するにはちょっと「作法」があります。それもまた、古いカメラの「味わい」のうち、です。  
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Posted by かわず堂 at 17:56Comments(0)舶来カメラの修理

2021年03月09日

Rollei B 35

Rollei 修理1本日は、ローライB35です。
ローライ35の廉価版、ということのようですが、スペックに大差ありません。
ボディがプラスチックになったことは大きな違いですが、使い勝手に影響は少ないと思います。
前板や上下カバーは金属なので、質感もそれほど違いはありません。










Rollei 修理2大きく異なるのは、ファインダーの位置です。
ローライ35シリーズで、他にも同様のファインダー位置の機種がありますが、わざわざ位置を変える理由がわかりません。
一眼レフみたいに真ん中がいい、なんてクレームがあった? にしても、レンズ位置からずれてるし。
ファインダーより、露出計を優先して設計しているような気もします。








受注調整の為、今月3月は、修理受付を休止します。

お問い合わせは受け付けています。

宜しくお願い致します。🐸

  
タグ :RolleiRollei 35


2021年01月07日

Rollei 35 S


本日は、ローライ35 S の修理です。
露出計が動かないということでチェックしてみると、CdSの足の部分で断線しています。
ちょっと錆ているようですが、錆というより材料の劣化が原因のように感じます。
反対側も簡単に折れてしまいました。
繋ぐことが出来たので、とりあえずOK。









ゾナータイプのレンズが付いているモデルなので、レンズ、鏡胴あたりは、他のモデルと異なる構造です。
分解・組立は、他のタイプより手が掛かります。













シャッターはコパルだった!
このシールは初めて見たかも。



















  


Posted by かわず堂 at 15:40Comments(0)舶来カメラの修理

2020年08月26日

flexaret Ⅵ

フレクサレット リペア1本日はフレクサレットⅥ型の修理です。
ちょっと変わった構造ですが、やりづらいと言うほどではありません。
「オーバーホール済み」で購入したということですが、レンズクリーニングされていません。











フレクサレット リペア2シャッターもうまく作動しなくなっています。部品用にもう1台お預かりしているものと、ユニット毎交換としました。














フレクサレット リペア3しばらくの間、修理受付休止しておりましたが、再開致します。
お問い合わせ、ご依頼、よろしくお願い致します。

  


Posted by かわず堂 at 00:27Comments(2)舶来カメラの修理二眼レフ

2019年12月28日

flexaret automat Ⅵ

フレクサレットの分解1本日の修理はフレクサレット6型です。
なかなかのカメラですが、組立てはあまりスムースにはいきません。
ピント機構をヘリコイドにしたためでしょうか。
写真は、前板の裏側。
シンクロ接点に付くコードがちょっと・・・。
詳しくは省きますが、前板とシャッターユニットをボディに取り付けていく際、コードの収まりが悪くなります。
全部取り付けた後、ビューレンズを抜かないと、コード位置の調整が出来ません。





フレクサレットの分解2写真ではビューレンズの穴にちょっと見える程度ですが、上に来るとビューレンズの視界に入るし、下だと、ピント調整時に挟まってしまったりします。

2019年、これが最後の更新になりそうです。
今年も皆様には大変お世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。  


Posted by かわず堂 at 20:32Comments(0)舶来カメラの修理二眼レフ

2019年04月17日

ROLLEIFLEX AUTOMAT

ローライフレックス 分解1いつものことになりますが、作業遅れており、お待たせしているお客様にはご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
遅れを取り戻すべく、鋭意作業に取り組んでおりますが、、、

さて、作業の写真を載せるのは、ずいぶん久しぶりになりましたが、本日は、ローライフレックス・オートマットです。
かなり古いモデルになりますが、基本的な構造は同じです。
二眼レフは、全体的な調整を行うには、ピント繰り出し部分のクリーニング、グリスの交換をします。
ローライでは、写真のクランク機構部を取り外さなければなりません。


ローライフレックス 分解2繰り出しの機構部がやっと見えました。ここからがクリーニングのはじまり。さらに分解していきます。
このへんの作業は難しくはありませんが、フォーマットの大きいカメラはクリーニングに時間が掛かります。

今回は、ピント関係に、劣化で壊れている部分がありましたが、なんとか、使用できるように。








ローライフレックス 分解3内部のあちこちから、ガラスの破片がたくさん出てきました。
スクリーンを割ったのでしょうが、分解しないで修理したようです。












ローライフレックス 分解4レザーも前面交換しました。


  


2019年01月05日

ZEISS IKON S312

ZEISS IKON S312 分解1明けましておめでとうございます。
修理受付再開しました。

早速ですが今年初めての修理は、ツアイスのS312。小さいカメラですが、フルサイズ、距離計も付いています。
初めて診るカメラなので、カバーを開けるときは少し緊張します。
しかも中は予想以上にギッシリ詰まった感じで、おもわず眉間にシワがよってしまいます。
とにかくどういう構造になっているのか、しっかり観察していきます。





ZEISS IKON S312 分解2前板にファインダー、電気系、シャッターなど、肝心なところがくっついて、ごっそり外れます。
この段階までくれば、大体構造は把握できています。












ZEISS IKON S312 分解3残念な点が1カ所。
レンズ鏡胴がプラスチック製ですが、固定箇所が3カ所のネジ止めのみ、この個体ではヒビも入っています。
補強はしましたが、鏡胴にはピントリングもついていますので、力が掛かります。
出来るだけやさしく扱って下さい。










ZEISS IKON S312 分解4今年も宜しくお願い致します。
お問い合わせ、ご依頼、お待ちしています!
  


2018年01月14日

キエフ・60


***ただ今、新規受付は休止しております。***
***モルト販売は受け付けております。***


本日は、ソ連のカメラ、キエフ・60です。
ブローニー、6✕6です。
私はほとんどなじみの無いソ連カメラです。













ライカのように、メカ部分はすっぽり抜けます。
機械的な部分はほぼ上部に。右手側が巻き上げ、左手側がシャッターです。(写真は逆)
よほどの必要がない限り、分解は止めた方がよさそうです。










露出計はプリズムの中に。
この個体では残念ながら動きません。
ICが入っているので、復旧は無理そう。
  


Posted by かわず堂 at 21:23Comments(0)舶来カメラの修理

2017年01月30日

Retina ⅢC

レチナⅢC 分解修理1本日はコダック レチナ ⅢC の修理です。
レンジファインダー、レンズシャッター、そしてレンズ交換可能、という複雑そうなカメラ。

ファインダーはあまり複雑な作りではありません。
かなり古いカメラなので、仕方ないのですが、距離計は、もう少し、調整しやすく作ってほしかった。。。





レチナⅢC 分解修理2外側からは見えませんが、ジャバラが付いています。このジャバラのシャッター側がそっくり外れています。
シャッターユニットを外すと、ヘリコイド。その周りをネジがぐるっと囲んでいますが、このネジが全部緩んでいます。
アタマの黒いネジ4本でジャバラを止めているのですが、全部外れています。
自然に緩んだ感じではないですね。






レチナⅢC 分解修理3シャッターはシンクロコンパー。
あまり使われていないようです。
しかし、オイルがまわっています。
ヘリコイドとくっ付いているので、オイルはまわりやすい構造です。










レチナⅢC 分解修理4シャッター羽根までベタベタです。














レチナⅢC 分解修理5使いやすいとは言い難いカメラですが、本当に美しいデザインです。



  


2016年03月07日

KODAK Signet 35

KODAK Signet35 分解1本日はコダック・シグネット35の修理です。
なかなかのルックスで、一時人気でしたね。

さて、この個体は全体的にキレイですが、シャッターが開きっぱなしです。








KODAK Signet35 分解2普通に分解できるのはここまで。
このさらに後ろにシャッターがありますが、オイルか何かが入ってほとんど動きません。
シャッター羽根まで分解するには、チャージレバーのアタマを外さなければならないのですが、カシメてある為、無理やり外すしか方法がありません。









KODAK Signet35 分解3外してみました。
白っぽい、少し乾いたモリブデンオイルのようなものがべったり入っています。
動きが悪くなった時、オイルを入れてみたのかもしれません。
「異物」は全部落としてやります。









KODAK Signet35 分解4ファインダーです。
距離計がついていますが、調整がまた問題。
二重像の縦ズレ補正は、ハーフミラーの角度を調整してやるのですが、立てたガラスの上側を薄板で押さえているだけの作りです。
一応、微調整ができるネジがついていますが、押さえ板を緩めてやると、ハーフミラーはどこを向くかわからない状態になります。
これは、多少なりともミラーが安定するような細工をして、対処します。





KODAK Signet35 分解5このカメラ、構造は簡単なのですが、作りがゆるい為、ちゃんと調整しようとするとそれなりに手が掛かります。
















→かわず堂カメラ工房へのカメラ修理・お問い合わせは、こちらから!









  
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Posted by かわず堂 at 14:20Comments(0)舶来カメラの修理

2016年01月05日

明けましておめでとうございます

2016年、本年もよろしくお願い致します。

今年は下の写真キエフ4aから。作業はこれからです。
シャッターリボンが切れています。
さて、ちゃんと直るでしょうか?

キエフ4a 修理

2016年も、お問い合わせ、ご依頼、お待ちしております!



  
タグ :キエフ4a


Posted by かわず堂 at 18:32Comments(0)舶来カメラの修理

2014年11月06日

Rollei 35

Rollei 35 ファインダーの修理写真本日はローライ35の修理です。
ファインダーは分解を前提にしていない作りのようで、より注意が必要です。
必要がなければ分解は避けますが、曇っていたので、そこはクリーニングします。












Rollei 35 シャッター修理シャッターは駆動バネが心許ないので、きっちりクリーニングしてやります。















Rollei 35 修理 全体写真巻き上げは左手で行います。日本製カメラに慣れていると、戸惑います。
巻き上げた後、巻き上げレバーから指を離すと、勢いよくレバーが戻って気持ちいいのですが、トップカバー保護のダンパーのプラスチックが割れてしまうことがありますので、お気を付けを。
  
タグ :RolleiRollei 35


Posted by かわず堂 at 10:30Comments(0)舶来カメラの修理

2013年10月17日

CONTAX Sonnar 85mm F2.8

本日はレンズの修理。
ヤシカ/コンタックスのSonnar 85mm F2.8です。
ドイツ製ということで、作りはやっぱりイエナのレンズっぽいです。
ヤシコンは残念ながらクモリが出てきているものが多くなってきていて、この個体も若干ありますが、まだ影響はなさそうです。







テスト撮影をしてみましたが、あまり硬くなくて、なかなか良い感じです。
コンタックスの85mmと言えばプラナーですが、こちらは50mmとさほど変わらない大きさで、使い易そうです。
  


Posted by かわず堂 at 18:16Comments(0)舶来カメラの修理

2013年08月28日

ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm F2.4

本日はツアイスイエナ FLEKTOGON 35mmレンズの修理です。
これまで同じ名称のレンズの修理はいくつか行いましたが、どれも少しずつ構造が違います。
この前のフレクトゴンは、マウント側のネジを外すとレンズユニットがごっそり抜ける構造だったと思いますが、今回のものはレンズ前のネジを外してレンズユニットを取り外す構造になっています。
日本のメーカーも、同じ機種でも内部構造が違うのは珍しい事ではないのですが。



ピントリングとレンズの間、ヘリコイドが覗き見える程、隙間があいています。ゴミが入りやすいのでご注意下さい。  


Posted by かわず堂 at 18:49Comments(0)舶来カメラの修理

2013年08月26日

flexaret Ⅵ

本日はチェコスロバキアの二眼レフカメラ、フレクサレットⅥ型の修理です。
日本製の二眼レフだと、ファインダー部は、本体に四隅のネジで止まっているだけなので簡単に外せますが、このカメラは前板から分解していかないといけません。
写真のような状態にして、前板を外します。
二眼レフは複雑ではないのですが、やはり手が掛かります。





シャッターは、プロンターSVS。分解クリーニングで最高速も出ています。















Ⅵ型はなかなかのルックスで人気です。  


Posted by かわず堂 at 10:55Comments(0)舶来カメラの修理

2013年07月20日

STEREO Rialist

本日の修理は「ステレオリアリスト」というアメリカ製のカメラです。
真ん中がビューレンズ、両側がテイクレンズです。横並びの"三眼"レフカメラです。











前面のカバーを外すと、両側のテイクレンズも一緒に外れて、シャッター機構がむき出しになります。
シャッター機構はビューレンズの周りに。











普通(?)のカメラとは逆で、軍幹部に巻上げ機構、底カバーの方に距離計が入っています。
距離計用のミラーがボディ両端に付いているので、基線長は長いのですが。
簡単な作りの上に、経年劣化があり、調整に手間が掛かりました。









レンズカバーの刻銘。
なかなかおしゃれです。













正方形フォーマットです。














そして今日はマック1000円バーガーの日!(唐突ですが、、)
買ってみました。













レギュラーのハンバーガーとはやっぱり違いますが、1000円の味になっているかというと???
  


Posted by かわず堂 at 22:59Comments(0)舶来カメラの修理