2025年03月31日
富士フイルム GS645

シャッターボタンは動作するが、実際にはシャッターが開かない、という不具合で、この機種で良く起こる不具合です。
この不具合の主な原因は、前カバーの奥に付いているスプリングの劣化です。
ちょうどいいスプリングが入手できるようになったので、交換します。

歪みを戻して、渋くなった動作を改善していきます。
2025年03月21日
2025年03月07日
LEITZ minolta CL

今回もスプール交換です。
昔のプラスチックなので劣化が早いです。
交換に使用するパーツも古いので、どんどん難しくなっていくでしょう。
3Dプリンタで作れるはずですが、安価で出来るようになればいいのですが。

横ずれはカバーを外す必要はありませんが、ファインダーのクリーニングなどもあるので。
フィルム室まわりにはモルトは使用されていないのですが、内部、ファインダー横などにちょっと使ってあります。
カバーを外したついでに交換。
シャッターも調整します。
一通りの修理調整となりました。
2025年02月24日
OLYMPUS OM-1N

今回は、新しく出来る部分はなるべく変えていくということで、まずクイックリターンミラーを交換。
プリズム(中古だけど)も腐食があるので、交換します。


2025年02月08日
Rolleiflex 2.8E

全体調整ということで、全部外します。
全部クリーニングして、グリスを入れ替えてやると、操作感がかなり違ってきます。
クランクを外して、フォーカシングノブの軸も外してクリーニングしていきます。

グリスがガチガチです。
グリスが赤っぽくなっている部分がありますが、なんでしょう?

カメラ修理はほとんどクリーニングです。

どの程度の効果??? と思っていましたが、予想外の高性能。
明るいし、ピントの山もつかみやすい。
なかなか侮れません。
写真撮ってみましたが、全然分かりませんね。
でも、二眼レフのちょっとねむいスクリーンも、それはそれで捨てがたい。
(スクリーンの製造元とはなんの関係もありません。個人の感想です。特に勧めているのではありません)

製造時に入った、と推測出来るのですが・・・・
2025年01月24日
Mamiya C330

今回は主にシャッターユニットのクリーニング。
セルフタイマーが付いていないので、すっきりしています。
この型は、内側の金色のリング状の部分を外して、直接シャッター羽根を動かすパーツが外せるので、重要な動作部分をクリーニング出来ます。
汚れの程度によっていは、シャッターの動作に影響が出ます。

2025年01月15日
OLYMPUS 35 RD

輸出モデルのためか、扱うことが非常に少ないモデルです。
しかもお客様が分解してしまって、ダメになったスプリングがあって、、、ということで、直せるのか???
写真は前板を外したところ。
外装の前板の後ろに、もう1枚、シャッター機構などが付いた板がある構造です。

ダメになったスプリング以外に、無くなっている部分や、他のパーツに干渉している部分なども見つけることが出来ました。なんとか動くようです。良かった!
機械カメラは沢山のいろいろなスプリングが入っているので、様子の分からないカメラは、修理不可能となる場合も考えられます。
分解しないでね!

60年代後半、日本では、一眼レフの時代が始まる頃です。
まあ、東欧が遅れていたというより、日本が突出していた、と言った方が、カメラに関しては正解のような気がします。
2025年01月01日
2024年12月28日
START66

ポーランド製の二眼レフ。1955年前後の製造と思われます。
当店でははじめて扱います。
構造はかなり簡単ですが、しっかり整備していきます。
ピント機構、通常は前板を支えて繰り出す仕組みが、両側のカバーに付いていますが、こちらはピントノブ側のみ。精度は悪そう、と思いましたが、案外きっちり動くようになりました。

レンズは曇りがひどかったのですが、思いの外、きれいに。
写真は作業前です。

どうぞ、良いお年を

2024年12月14日
かわのね 2024 松本太郎写真展

沖縄の川を継続的に撮影されている、松本太郎氏の展示のお知らせです。
(写真は去年のものです)
12月22日、1日限り、北中城での展示です。
お近くの方は、是非!
ー沖縄の川の写真 〈かわのね〉ー
平良川・福地川
■開催日時
2024年12月22日(日)11時~19時
■会場
北中城村図書館 あやかりの杜展示ロビー
沖縄県北中城村喜舎場1214番地
TEL:098-983-8060
■料金 入場無料(無料駐車場あり)
■問い合わせ先 北中城村図書館あやかりの杜
タグ :写真展
2024年12月12日
Yashica-44

メンテナンス、少なくともピント機構のあたりは全くメンテされていないようで、グリスが真っ黒です。
すべて分解してクリーニングしていきます。

このあたりが一番やりづらい部分です。

手間はかかりますが、結果が出るので、気持ち良く作業できます。
2024年12月02日
OLYMPUS PEN-FT
当店で修理した PEN-FT で撮影した写真をお送り頂きました。
F様、ありがとうございます。
デジタルカメラは、画素数が多い方が良い写り、として間違いないと思いますが、フィルムは粒子が細かい方が良い、とは限らないですね。
この PEN-FT のハーフサイズ、フルサイズからさらに粒子が粗くなりますが、それが悪くない、面白い描写になると思います。
フィルムの粒子は美しいと思いませんか?
FT はハードルが高い、と思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、PEN EE も、PEN S も、良い写りです。
一度、試してみて下さい。
F様、ありがとうございます。
デジタルカメラは、画素数が多い方が良い写り、として間違いないと思いますが、フィルムは粒子が細かい方が良い、とは限らないですね。
この PEN-FT のハーフサイズ、フルサイズからさらに粒子が粗くなりますが、それが悪くない、面白い描写になると思います。
フィルムの粒子は美しいと思いませんか?
FT はハードルが高い、と思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、PEN EE も、PEN S も、良い写りです。
一度、試してみて下さい。


2024年11月21日
E.Zuiko 100mm F3.5

分解、組立、特に難しいところは無い機種ですが・・・
絞り羽根にオイルがまわっているので、分解を進めていきますが、絞りユニットのすぐ前、前群の後ろのレンズがあるのですが、これが外れません。
いつもはすぐ外れるのですが。

でも、手作業で組み立てられたモノですから、個体差はあります。
いろいろやって外すしかありません。
2024年11月07日
RICOH 35 S

かなり傷みが激しく見えましたが、部品用機体をご用意頂けるということで、修理開始。
セレンはダメだろうな、と思いましたが、なんとか動くようです。
巻き上げ系も動作が渋くなっているし、スプロケは動かないし、しっかり調整しなければならない箇所ばかりです。

こちらもスプリングの断裂、スローガバナー不調など、細かい部分の不調があちこち。
でも最終的には、シャッタースピードも良い感じとなりました。
一時流行った(?)ライトバリューシステムのはしりのような作りで、シャッターリングを動かすと、絞りも動いてしまいます。今となってはちょっと使いづらそうに思えますが・・・
2024年10月10日
名前がわからない
うちで巣をかけていた小鳥が、今日、巣立っていきました。
ちょっと調べても、なかなか分からないので、Google画像検索をかけたら一発でした。
シマキンパラ、外来種のようです。


ちょっと調べても、なかなか分からないので、Google画像検索をかけたら一発でした。
シマキンパラ、外来種のようです。


Posted by かわず堂 at
10:06
│Comments(0)
2024年10月04日
富士フイルム GS645 Professional

本日は、富士フイルム・中判カメラ GS645 です。
このカメラはちょいちょい扱いますが、シャッターユニットを分解するのは久しぶり。
うちで扱っているレンズシャッターの中では、新しい設計のものだと思いますが、やはり分解組立はやりやすくなっています。
これも40年ほど前のものですから、新しいとは言え、大昔の機械。
こういうレンズシャッターが、今に至るまで、継続的に進化していたらどんなモノになっていたでしょう。
フィルムカメラブームは、まだ拡大していると、何かの記事で読みましたが、この先、新設計のメカニカルシャッターが出てきたり、なんて事、無いだろうな・・・
2024年09月19日
Rollei 35

シャッタースピード、絞りダイヤルに連動して動くはずですが。
赤丸の部分、かみ合わせが外れています。
下から伸びるプレートの先端、くちばし状の部分で、上からのプレートの端を押していなければいけません。
何かの拍子に自然に外れてしまう事は、まず無いので、適当に組立てたのでしょう。
経験を積んでいないと、壊さないで分解組立するのは、まず無理です。
分解しないでね!
「夏割」は、9月末で終了とさせて頂きます。
9月中到着分までを対象とさせて頂きます。
2024年09月04日
富士フイルム GS645 Professional

巻き上げチャージしても、ロックが掛からず、巻き上げ続けられるという不具合です。
この機種によく起こる不具合で、シャッターボタンの下あたりのパーツの動作不良が原因です。
パーツの歪みが原因の場合もあるので、どこが悪いのか、注意して見極めていかないと、一時的には動くけど、すぐに再発、となりかねません。
2024年08月28日
OLYMPUS PEN EED

ハーフで、ほぼオート専用の小型カメラですが、整備性はあまり良くありません。
ヘリコイドグリス交換すると、ピント合わせにはいつも手間取ります。


夏割、そろそろ終了かも・・・
2024年08月13日
minolta XD

当店では、いまのところ電気で動作するほとんどのカメラを承っておりませんが、今回は、XDをやってみました。
とはいえ、やはり電気系のトラブルは、パーツ交換が必須となるので、修理出来ません。
今回は、電気系以外で、あちこち問題箇所がありましたが、そのひとつ、フィルム巻き取りの軸、スプールにも不具合が。
スプールは指で押して、左右どちら側にも軽く動かなければいけませんが、まったく動きません。
フィルムを巻き取る方向と逆にも動くので、これが不具合ではと、お問い合わせを頂くことがありますが、動くのが正解です。これが動かないと、フィルムのパーフォレーションのところが裂けたりして、フィルムがダメになることがあります。
XDのスプール修理の為には、上側下側、巻き上げ機構やカウンタ機構を全部外さないとなりません。
