カメラ修理屋日記 CAMERA DAYS

2023年04月25日

Rollei 35 T

Rollei 35 本日は、ローライ35 T です。
沈胴はこのカメラの特徴ですが、永年の使用の為に、大きな欠点を生んでしまいました。
沈胴させる為のガイドレールが上下に付いていますが、永年の摩擦により、レールが削れていきます。
多少削れても、動作に影響は少ないのですが、削れたカスが周辺に付着していることが結構あって、これは金属粉なので、いろいろ悪さをする可能性があります。
レンズが凹むのは便利なのですが、出したり入れたり、あまりしない方が良さそうです。

現在、修理受付休止中です。再開のお知らせはこのブログで行います。もうしばらくお待ち下さい。  
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Posted by かわず堂 at 11:49Comments(0)Rolleiのカメラ

2021年04月17日

Rollei 35 T

rollei 35 T 修理1本日は、ローライ35Tです。最近、ローライ35率、高いです。
このカメラ、自分で直せそう、と分解したけど、結局動かなくなってしまった、、、というものがちょいちょいあります。
分解方法を聞かれることもあり、出来る限りは説明しますが、絶対に動くようには出来ません、と必ず付け加えます。
壊したくない場合は、プロに任せて下さい。

写真はレンズ前部を外したところ。
ヘリコイドグリスが劣化して、緑色になっています。オレンジ色になっている場合もあります。


rollei 35 T 修理2露出計は電池ボックス部も含め、一体型。
傷みが目立つものが多くなっています。
この機体のように半固定抵抗がダメになっている場合が一番多く、CdSの脚がなぜか途中で断線しているものも結構あります。
電池の劣化で、電極が腐食し断線も多いです。
この機体は、2個の半固定抵抗がどちらもダメ、電極部の腐食断線もあり、交換です。
交換は、コードを足したり、形状の異なる部品を使用して、見た目が悪くなるので、写真は載せません!  
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Posted by かわず堂 at 22:38Comments(0)Rolleiのカメラ

2021年03月09日

Rollei B 35

Rollei 修理1本日は、ローライB35です。
ローライ35の廉価版、ということのようですが、スペックに大差ありません。
ボディがプラスチックになったことは大きな違いですが、使い勝手に影響は少ないと思います。
前板や上下カバーは金属なので、質感もそれほど違いはありません。










Rollei 修理2大きく異なるのは、ファインダーの位置です。
ローライ35シリーズで、他にも同様のファインダー位置の機種がありますが、わざわざ位置を変える理由がわかりません。
一眼レフみたいに真ん中がいい、なんてクレームがあった? にしても、レンズ位置からずれてるし。
ファインダーより、露出計を優先して設計しているような気もします。








受注調整の為、今月3月は、修理受付を休止します。

お問い合わせは受け付けています。

宜しくお願い致します。🐸

  
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Posted by かわず堂 at 18:56Comments(0)Rolleiのカメラ

2019年04月17日

ROLLEIFLEX AUTOMAT

ローライフレックス 分解1いつものことになりますが、作業遅れており、お待たせしているお客様にはご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
遅れを取り戻すべく、鋭意作業に取り組んでおりますが、、、

さて、作業の写真を載せるのは、ずいぶん久しぶりになりましたが、本日は、ローライフレックス・オートマットです。
かなり古いモデルになりますが、基本的な構造は同じです。
二眼レフは、全体的な調整を行うには、ピント繰り出し部分のクリーニング、グリスの交換をします。
ローライでは、写真のクランク機構部を取り外さなければなりません。


ローライフレックス 分解2繰り出しの機構部がやっと見えました。ここからがクリーニングのはじまり。さらに分解していきます。
このへんの作業は難しくはありませんが、フォーマットの大きいカメラはクリーニングに時間が掛かります。

今回は、ピント関係に、劣化で壊れている部分がありましたが、なんとか、使用できるように。








ローライフレックス 分解3内部のあちこちから、ガラスの破片がたくさん出てきました。
スクリーンを割ったのでしょうが、分解しないで修理したようです。












ローライフレックス 分解4レザーも前面交換しました。


  


Posted by かわず堂 at 15:58Comments(0)二眼レフRolleiのカメラ

2018年05月22日

Rollei 35

Rollei 35 修理1本日はローライ35の修理です。
露出計は大きく狂っていますが、その他は特に大きな問題は無さそうですので、通常の分解・クリーニングをしていきます。












Rollei 35 修理2分解はやりやすいカメラです。
部品点数が少なく、しかもよい設計だと思います。














Rollei 35 修理3今まで何度かこのブログにも書きましたが、シャッター羽根を動かしているバネは頼り無げなトーション(?)バネ。しかし、これまで扱ったほとんどの個体は最高速(1/500ですが)がちゃんと出ていました。もっとも、シャッタースピードを決めるのは、このバネではありませんが。











Rollei 35 修理4昔のカメラなので、モルトではなく、毛糸です。毛糸は劣化が少ないので、剥がしてしまうのはちょっともったいないような・・・。
といつも思いながら、でも痩せてきているので、取り替えます。












Rollei 35 修理5巻き上げレバーがあたるクッション、今回も無くなっていたので付けます。うちで作っている代替品なので、正直、どの程度持つかわかりませんが、無いよりはいいのではないかと。












Rollei 35 修理6半固定抵抗の調整のみで、露出計も精度出ました。

Rollei 35、すごく魅力的なカメラだと思いますが、距離計が付いていないのが、個人的にはちょっと残念。というか、かなり残念。
露出計を省けば、距離計付けられたのでは? なんて考えたりしますが。
  
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Posted by かわず堂 at 01:08Comments(0)Rolleiのカメラ

2016年12月20日

Rolleicord Ⅰ型(?)

ローライコード 修理1本日はローライ二眼レフ、ローライコードのおそらくはⅠ型です。戦前の製造かもしれない古いモデルです。
ファインダー内のミラーがひっくり返って付けてあります。おそらく、表がダメなので、裏返したのでしょう。
ミラーは切り出してやればよいので、問題無し。







ローライコード 修理2巻き上げノブのボタンは薄っぺらい樹脂です。小さなネジで止まっていますが、裏からはスプリングで押されています。今にも割れそうなので、補強してやります。











ローライコード 修理3カウンターの動きが悪いです。簡単な作りなので、かなりヘロヘロです。
一眼レフと異なり、カウンターが動かないと撮影出来ません。
しかも、番号の部分に深い傷が付いています。どうしてこんな傷が付いたのでしょう???

カウンターはだましだましなんとか動くようです。
番号には白ペイントしてみました。




シャッターは「COMPUR」
なんと、この型は出来てから100年経ってます。














ローライコード 修理5絞り羽根はくっ付いていますが、破損はありません。















ローライコード 修理6「B」「T」はチャージしないで、ケーブルレリーズからの操作のみです。















ローライコード 修理7多少の不具合はありますが、こんなに古いカメラでも、撮影可能です。

  


Posted by かわず堂 at 18:13Comments(0)Rolleiのカメラ

2016年10月27日

Rollei 35

Rollei 35 レストア1本日はローライ35の修理です。
今回も、電池ボックスが溶けてしまっています。
ご自分で修理しようと、、、ということですが、ステンレスには、普通では半田は乗らないので、お気を付け下さい。
電池ボックスの損傷の他、2つある半固定抵抗も通電しないので、パーツ交換とします。
メーターを含め、電気系は一体型となっています。






Rollei 35 レストア2そして、Rollei35を修理する際、いつも気になるのが、巻き上げレバーのクッションの半球形のプラスチックパーツです。
巻き上げるたびに、パチン!パチン!とレバーで叩かれるので、大抵は割れてしまっています。
どうにかならないか、いろいろ考えていたのですが、良さそうな手が見つかったので、試してみました。
使用したのはプラモデルのパーツですが、半球形のものをそのまま付けたのでは、レバーが戻ったショックで、すぐに取れてしまいそうなので、なるべく長持ちするように、ちょっと工夫しています。
とりあえず良さそうなので、ご希望の方はご依頼下さい。
(色は写真のようにグレーです)

Rollei 35 レストア3今回はレザー交換も行いました。
  
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Posted by かわず堂 at 21:41Comments(0)Rolleiのカメラ

2016年09月27日

Rollei 35

Rollei 35 レストア1本日はローライ35の修理です。
ピント不良、露出計の不動があります。
写真では見えづらいですが、露出計、電池接点の配線が外れています。
周りのプラスチック部分がかなり溶けているので、頑張って付けようとしたものと思われますが、電池の接点プレートはステンレスのため、通常のはんだ付けでは、くっつきません。






Rollei 35 レストア2このカメラのヘリコイドの溝はふつうのネジと同じです。
ピントが合わないのはヘリコイドにたまったオイル、ゴミなど。
この機種では、何かがゴチゴチになってくっついていて、削るように落としていく場合があります。










Rollei 35 レストア3スローシャッターも途中で止まります。
スローガバナーのクリーニング、その他シャッター機構の調整を行います。












Rollei 35 レストア4ローライ35は小さいこともあって、構造が簡単で分かりやすいのですが、組み立てには結構気を使います。
くれぐれも自分で分解してみよう、などと思わないようにして下さいね!



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Posted by かわず堂 at 18:49Comments(0)Rolleiのカメラ