カメラ修理屋日記　CAMERA DAYS

今年は食べられるか？



  

Nikon F、続きです。
ボディに取り掛かりました。残念ながら内部にも水は侵入していました。水さえ入っていなければ、と思っていたのですが、仕方のないことです。









まず、ボディ下部、スローガバナー付近をクリーニング。
大体のサビは取れましたが、細かいギアなどは錆ついたまま動きません。
巻上げ部のギア付近も水が溜まっていたようで、ひどく錆びていました。

動かないまでも、なるべくきれいにしていきたいと思います。  

OLYMPUS PEN-F / 38mm での撮影です。

沖縄ではお馴染だったピザハウス。
かつて在沖アメリカ総領事館だった建物はアメリカンな雰囲気で"アメリカ世"だった頃の面影を色濃く残していました。

現在は道路拡張のため取り壊され、跡形もありません。  

本日の一台は、Nikon F。
今回は、岩手で津波にのまれてしまったカメラです。
御遺品として保存したい、ということでお引き受けしました。

カメラは水没してしまうと、まず元には戻りませんが、掃除が出来ないことはありません。
手間はかかりますが、今、私に出来ることはこういう事しかありません。





ファインダーからはじめました。
外見はそれほど大きなダメージはないように見えますが、塩水が入っている可能性があります。
開けてみると、案の定、電気基盤や水が入ったと思われる部分は激しく錆が出ています。
基盤は残念ながら取り去るしかないでしょう。

ひたすら、分解・クリーニングを続けていきます。  

梅雨も明けて、すっかり夏の暑さで、体が適応できずにいたら、半月近くブログ更新していませんでした。
さて、本日のカメラ修理は、minolta AUTOCORD。
詳しく調べてはいませんが、だいたい私と同じくらいの年でしょう。
この個体のレンズはほとんどキズも無くピカピカですが、私のレンズ（目玉）は近視に加え老眼に侵されつつあります。




何度見ても配置の美しい側面のギア群です。












AUTOCORD関連記事はこちら
http://cameradaysforex.blog100.fc2.com/blog-entry-9.html  

本日のカメラ修理はLEITZ minolta CLです。
なぜ、ライツは大文字で、ミノルタは小文字なのでしょうか。
軍艦部上部のロゴはミノルタは同じですがライツの方は"Leitz"です。

評判はあまり芳しくないカメラです。
シャッターを切った感触、内部もやはりライカ感は・・・。
しかしこの大きさと軽さは手に馴染みます。（私には）
触っているとなんだか写真を撮りたくなってきます。
このカメラ、なんだか好きになりました。








  

今回の台風、うちでも停電になりました。数時間だったので、私には大した影響はありませんでしたが、停電は数十年ぶりの経験でした。

さて、ホームページでもお知らせしておりました義援金の寄付、売上10件分のうち、半分の５件分￥42,200円を日本赤十字に預けさせて頂きました。大変微力ですが、何かのお役に立てればと思います。