カメラ修理屋日記　CAMERA DAYS

本日はオリンパス・ペンＦ用標準レンズ、38mm F1.8 の修理です。
大まかに分解して並べたところです。
この後、レンズ部分の分解・クリーニング、絞り機構の調整など行うので、ここからが本番です。









最近お預かりするもの、以前より劣化が激しくなっているような気がします。
お客様に引き渡してから不具合が出るということが、２、３件、続きました。
当方のチェック不足といえばそれまでですが、今までとは違う感じがするものがちょっと多いようです。
うちで扱うものは製造後40年、50年経っているのがザラなので、劣化が目立つのは当たり前なのですが。

今後はもう少し時間を掛けてチェックしていきたいと思います。
うちはいつも遅れ気味ですが、品質向上の為、宜しくお願い致します。
  

本日はコーワSWの修理です。
レンズは28mm、ビューファインダー。
ボディのメカニズム部分は簡単ですが、ファインダーはプリズムを使ったかなり凝ったものです。










ファインダーは細かく分解可能。
かなり曇っていましたが、きれいになりました。














シャッターユニットはSEIKO SLV。
の動きは悪くないのですが、ちょっとした問題を見つけましたが、スローの方なので、普通に使う分にはあまり問題無いと思います。












すっきりしたデザイン。
スマートな感じなのですが、私の写真の腕では、残念ながらうまく表現出来ませんでした。



  

本日はペンタックスSPFの修理です。
トップカバーを開けると、電気パーツが目立ちます。露出計は絞り、シャッタースピード両方に連動して動きますが、電気系とは関係なく、撮影可能、メカニカルカメラです。
測光素子はCdSで、集積回路も入っていませんので、露出計の修理もある程度は可能と思われますが、今回は内部調整でOK。





問題はシャッタースピードです。
PENTAX Sシリーズは後幕が遅いものが多くなっているようです。
後幕はシャッタースピードを制御するメカニズムがくっついているためでしょう。
一番苦労するところです。









レンズクリーニングBefore → After です。
カビが目立ちますが、クモリが無いので撮影にはあまり影響は無いようですが、クリーニングでかなりきれいになりました。
カビはいろいろなので、落とせない場合もあります。