カメラ修理屋日記 CAMERA DAYS

2016年03月07日

KODAK Signet 35

KODAK Signet35 分解1本日はコダック・シグネット35の修理です。
なかなかのルックスで、一時人気でしたね。

さて、この個体は全体的にキレイですが、シャッターが開きっぱなしです。








KODAK Signet35 分解2普通に分解できるのはここまで。
このさらに後ろにシャッターがありますが、オイルか何かが入ってほとんど動きません。
シャッター羽根まで分解するには、チャージレバーのアタマを外さなければならないのですが、カシメてある為、無理やり外すしか方法がありません。









KODAK Signet35 分解3外してみました。
白っぽい、少し乾いたモリブデンオイルのようなものがべったり入っています。
動きが悪くなった時、オイルを入れてみたのかもしれません。
「異物」は全部落としてやります。









KODAK Signet35 分解4ファインダーです。
距離計がついていますが、調整がまた問題。
二重像の縦ズレ補正は、ハーフミラーの角度を調整してやるのですが、立てたガラスの上側を薄板で押さえているだけの作りです。
一応、微調整ができるネジがついていますが、押さえ板を緩めてやると、ハーフミラーはどこを向くかわからない状態になります。
これは、多少なりともミラーが安定するような細工をして、対処します。





KODAK Signet35 分解5このカメラ、構造は簡単なのですが、作りがゆるい為、ちゃんと調整しようとするとそれなりに手が掛かります。
















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タグ :KODAKSignet 35

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Posted by かわず堂 at 14:20│Comments(0)舶来カメラの修理
 
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